ボリジ(青花) |
ホワイトボリジ 1 ボリジ 和名 ルリチシャ 地中海沿岸地方原産のムラサキ科の1年草で、 5つの花弁をもつその姿から、スターフラワーの 別名をもちます。 茎葉が銀色の綿毛でおおわれ、初夏から秋にかけて うつむきかげんに青い花をつけます。 栽培のポイント こぼれ種子でふえる初心者向けのハーブです。 大きい種子は扱いやすく、秋に直まきします。 春にまいてもよいですが、夏に咲く花は 小さくなります。秋まきの苗は 耐寒性があり、春に成長して大株になります。 生育期に肥料を与えると病虫害に強くなります。 利用の仕方 若い葉にビタミンCやカリウムを含み、欧米では 古くから薬草としてハーブガーデンには欠かせない 存在です。キュウリに似た風味の若葉はフレッシュ サラダで食べれます。 乾燥葉で入れたハーブティーには利尿、発汗、鎮静、 鎮痛作用があります。歯ざわりのよい花は、 エディブルフラワーとしてサラダやケーキ、 飲み物の飾りにどうぞ。 |
2 ワイルドストロベリー 和名 エゾヘビイチゴ バラ科の多年草でヨーロッパ、 アジアに分布しています。 変種が多く、一般にノイチゴとも呼ばれます。 夏から秋に5弁の小さな花が咲きます。 栽培のポイント 春か秋に果実の種子をまくとよく発芽します。 種子をまいて本葉5枚ほどで定植してもよいです。 枯れた下葉はこまめに切り取りましょう。 (注意)まわりに雑草が多いと果実が大きく 育たないので、こまめに草取りをしましょう。 利用の仕方 美容効果の高い果実は生食はもちろん、ジュース、 ジャムなどに利用できます。また、アイスクリームや ケーキなどの彩りにも良いです。葉は十分に乾燥 させないと毒性成分が生じることが ありますので、しっかりと乾燥させて使いましょう。 |
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3 パセリ 和名 オランダセリ 地中海沿岸地方原産のセリ科の2年草です。 よく知られた縮れ葉種と、平たい葉のイタリアン パセリの2種類が代表的です。 栽培のポイント 種子は4〜6月、9〜10月にまくが、 秋のほうが葉の収穫量が多いです。光を好むので 覆土はごく薄くしましょう。涼しい湿った土地を 好みます。 (注意)夏の乾燥は若い苗の大敵です。 ヨシズや寒冷紗で日よけをして直射日光から 守ってあげましょう。 利用の仕方 刻んだ葉はサラダ、スープ、シチューの浮き実、 揚げてつけ合わせなどにします。 ブーケガルニにもどうぞ。 |
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4 ポットマリーゴールド 和名 キンセンカ、 トウキンセン 別名 カレンデュラ 南ヨーロッパ原産のキク科の1年草です。 春から初夏に咲く花は淡黄色か橙色で、 一重咲きと八重咲きがあります。 温暖地では1月でも開花します。 栽培のポイント 秋に種子をまくと花期が長いです。 植え替えが容易なので 花壇に直接まくより、平鉢にまくのが 一般的なようです。 乾燥を嫌うので水はたっぷりとあげましょう。 利用の仕方 乾燥花で入れたティーは発汗、 解熱作用があります。 化粧水に使うと美肌効果も期待できますよ。 他に乾燥させた花びらは黄色の着色料として、 パエリアなど米料理の色づけにも利用できます。 |
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5 フレンチマリーゴールド 和名 クジャクソウ キク科の1年草です。同じ科のポットマリーゴールドと ともに単にマリーゴールドと呼ぶこともあります。 花色は淡黄から濃黄です。 栽培のポイント 丈夫で土壌は選びません。種子は春に 苗床などにまき、本場が5枚程度生えたら 定植します。 初夏にさし芽によってふやすこともできます。 根は線虫を退治する分泌液を出すため、 防虫用として農作物の畑に植えることもあります。 利用の仕方 収穫した花は乾燥させてポプリに利用します。 花の煮出し汁で絹やウールを黄色に染める こともできますよ。 |
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6 ローズマリー(ベネンデルブルー) 和名 マンネンロウ 地中海沿岸地方原産のシソ科の常緑小低木で、 立性と匍匐性、半立性があります。料理のスパイスや 香料の分野などで幅広く利用されています。 栽培のポイント 暑さや乾燥に強く、やせた土地でも育ちます。 ふやすには2年目から木質化した枝を10cmほど 切り、土に埋もれる下葉を除いてさし木します。 (注意)鉢植えは毎年植え替えます。 株が古くなったり、枝が繁りすぎると下葉が 枯れやすくなるので年に 1回は剪定や切り戻しをします。 利用の仕方 生の葉、乾燥葉ともに料理のスパイスになります。 葉茎をビネガーやオイルに漬け込めば香り豊かな 調味料になります。花は料理の彩りに利用すると よいでしょう。 |
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7 タイム 和名 タチジャコウソウ 仏名 タン 別名 ガーデンタイム 南ヨーロッパ原産のシソ科の多年草です。 初夏に淡紅紫や紫の小花が咲きます。 さまざまな種類があり、種子もいろいろな種類が 市販されています。 栽培のポイント 日当たりと水はけがよく、乾燥した土地を好みます。 耐寒性は強いですが霜よけは必要です。 種子よりもさし木のほうが簡単にふやせます。 (注意)蒸れに弱いので風通しをよくしましょう。 種類が豊富ですので用途に合わせて選択すると よいでしょう。 利用の仕方 ブーケガルニには、生の枝を使用します。 長時間煮込んでも香りが消えません。 生でも乾燥させても香りが強いので、肉や魚の臭み 消しや風味づけに用います。 乾燥させた花や葉や茎で入れたハーブティーには 血行をよくして消化を助ける作用があると言われ、 昔から美容と健康に効果があるティーとして、 広く愛飲されてきました。 生葉でも乾燥葉でも束ねたり、布袋に入れたりして バスハーブとして使えば、血液循環がよくなり 美容にも健康にも効果的です。また、 フェイシャルスチームに 利用してもよいでしょう。 |
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8 ラベンダー(北海道) 仏名 バンド シソ科の常緑小低木です。種類が多く、 花色は紫にかぎらず開花期も異なります。 多くの園芸品種があります。 栽培のポイント 降雨量の多い地域では水はけのよい畝をつくって 植えるか、斜面に植えつけるとよいです。 ふやしかたは、種子よりさし木でふやす方が主流に なっています。 利用の仕方 精油成分には抗菌作用をはじめ、鎮静、鎮痙、 消炎作用などのすぐれた薬効があり、 アロマテラピーに使用されます。 睡眠前に飲む全草のハーブティーは心を 落ちつかせ、安眠をもたらします。 切り花として飾る場合には、すぐに落花して しまうのでドライフラワーにするとよいでしょう。 |
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9 チャイブ 和名 エゾネギ 仏名 シブレット ユリ科の多年草です。ネギの仲間で、日本の アサツキとそっくりです。風味はマイルドで 和洋を問わず料理の 薬味としてよく使われます。 栽培のポイント 4〜7月に種子をまきます。発芽の際には 光を嫌います。 水耕栽培やコンテナ栽培に適しています。 株分けでふやします。 (注意)真夏の暑さと土の乾燥を嫌うので、 水やりをこまめにしましょう。 利用の仕方 葉を食用とするほか、可憐な花はドライフラワーや 切り花にして鑑賞用に向いています。 |
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ウーリーヤロー 10 ヤロー 和名 セイヨウノコギリソウ 別名 アキレア ヨーロッパ原産で、日本にも自生しているキク科の 多年草です。夏から秋に小さな花が集まって咲き、 白や赤など花色も豊富です。 小型のウーリーヤローは、ヒメノコギリソウとも 呼ばれています。 栽培のポイント 暑さや寒さに強く、日当たりさえよければ、すくすく 成長します。 株が込みあうので3、4年に一度株分けして風通しを よくしましょう。 利用の仕方 密集して咲く花は観賞用に適していて、ガーデンの 装飾や切り花に向いています。 若葉はビタミン、ミネラルが豊富なのでサラダにしたり、 ゆでて食べるとよいでしょう。 乾燥した花と葉で入れるハーブティーには強壮、 発汗、食欲増進などの作用があり、 カゼのひきはじめなどに有効です。 生葉を噛むと歯痛がやわらぎます。 |
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11 キャラウェイ 和名 ヒメウイキョウ ヨーロッパから西アジアにかけて古代から 栽培されている、セリ科の2年草または多年草です。 もっぱら健胃剤、香辛料として使います。 栽培のポイント 春か秋に種子をまくと冬を越して、翌年の春から 夏にかけて開花したのちに結実します。 実が茶色に熟したら収穫しましょう。 (注意)耐寒性はありますが、梅雨の高温多湿と夏の 猛暑には弱いです。風通しをよくしてあげましょう。 利用の仕方 種子(シード)をスパイスとして利用します。料理の 風味づけに使うほか、種子を口に入れるだけで 健胃剤、口中清涼剤になります。 |
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ローマンカモマイル 12 カモマイル 和名 カミツレ 仏名 カモミーユ 別名 カモミール カモマイルには代表種のジャーマンカモマイル (キク科の1年草)のほか、ローマン種とその近 縁種など何種類かあります。リンゴに似た甘い 芳香が心地よいです。 栽培のポイント 紙に適当な量の種子をとって苗床の土にまき、 発芽後、本葉が出たら移植します。 苗は、徒長しないうちにプランターやガーデンに 定植しましょう。 非常に丈夫なハーブなので全国で栽培できますが、 温暖な土地のほうが繁殖します。 関東より西では、9月に種子をまくと翌春に開花します。 利用の仕方 乾燥花によるハーブティーと浴剤としての利用法が もっともポピュラーです。 飲用、浴用にすると冷え性の人の体を温めたり、 気分をリラックスさせたり、安眠効果をもたらします。 また、蒸気浴は肌をなめらかにします。 |
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13、ルッコーラ 和名 キバナスズシロ 別名 エルーカ ロケットサラダ 地中海沿岸からアジア西部原産のアブラナ科の1または2年草です。草丈は60〜90cmになり、葉は槍方の暗緑 色、花はクリーム色の4弁花をつけます。 栽培のポイント 日当たりのよい肥沃な土地を好みます。表土が乾いたら たっぷりと水をあげましょう。若葉が伸び始めたら、月に数回薄い液肥を与えます。ふやすときは種子を直まきし て、繰り返し間引き、できるだけよい株を育てましょう。 (注意)アオムシがつきやすいので見つけたら、早めに 駆除をしましょう。 利用の仕方 全葉、若葉はサラダに利用しましょう。また、ソースに 加えて使うこともできます。秋に結実した種子は、マス タードのような使い方もできますよ。 |
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